ロンドンの地面はいつも濡れてて夜はキラキラしてて綺麗。「レジェンド 狂気の美学」(ネタバレあり)
Legend FULL SOUNDTRACK OST By Carter Burwell Official
イギリス的な意味でとってもグッとくる映画だった。
割とストーリーが荒いので万人にウケる映画ではないかもしれないけど、個人的にはかなり心揺さぶられる作品だった。
思わず一昨日、昨日と2日連続で観に行ってしまったくらい。
ぐっときたポイント
1、トム・ハーディーの悪いやつなのになんか魅力的に見えちゃう演技。
2、大好きなロンドンの町並み。
3、エミリー・ブラウニングが感傷的、情緒不安定で勝手にシンパシー。
1は言わずもがな。普通にクズなんですけどなんだが魅力的に映ってしまう。
トム・ハーディーは体はかなり鍛えていて精悍で表情も強面な感じなんですけど、実はよーく見るとすっごい童顔だし笑った時なんておっとりした大型犬みたい。
キングスマンでも思いましたが、スーツをパリっと着た男性が殴り合いをする時に髪が乱れる様は良いものですねw
レジーは端正な顔した美男子で、ロンは天才肌ゴリラ。
ロンの目周りのメイクが濃くって、マリリン・マンソンみがあった。
あのトム・ハーディーが。さすが、演技上手なんだなと思った。
2、ロンドン好きにはたまらない景色ばかり。ギャングスターたちいつもパブにたむろってるのだがあのイギリス独特の古いパブの内装とかやたらと紅茶飲んでたりとか、ケーキ食べたりとかそうゆうイギリス独特のカルチャーが描かれているのも良かったです。
ギャングスターなのに、パステルカラーでほっこりした花柄のティーカップでお茶してるのとかちょっと笑える。
トム・ハーディーのイギリス下町アクセントよかった。
私はアクセントについて細かいことまで分からないけど、エイミー・ワインハウスもあんなアクセントで話してた気がする。
イギリスに住んでた時よく思ったのが夜に外出すると降った雨で地面が濡れていて光に反射して綺麗だったなということ。映画でも勿論地面が濡れてキラキラ光ってて懐かしくなった。
あと、飛行機の音!
ロンドンに住んでる人は分かるー!って言ってくれると思うのだけど空港が近いせいか街で生活してると飛行機の音が日常になる。
この映画でも飛行機の音が入ってて切なくなるくらい懐かしくなった。
3、エミリー・ブラウニング演じるフランシスは感傷的で塞ぎ込みがちな性格だったそうです。
割と内省的な子がなぜ、このようなギャングスターと恋愛関係になったのか不思議。
ちなみに映画は彼女たちの仲が悪くなる過程をすっ飛ばしてたので、ちょっとびっくりしました。
え、レジー、さっきまで彼女にベタ惚れだったのに、突然「よくこれまで生きてこれたな」ってキレてる?!
60’sファッション素敵でした。印象に残ったのは紫のヘアバンドに黒のレースのワンピース。
あと、気になってたポール・アンダーソンが細くて雰囲気あってカッコよかった。
ポール・アンダーソンとトム・ハーディーは仲が割といいらしい。
レジーとロン、どっちに感情移入するかって話だけど、私はどっちもにだなあ。
ロンは確かに支離滅裂でレジーの邪魔ばかりをしてるように見えるけど、ギャングとして全うに生きてる気もするし。
レジーの方が商才にタケてるけど、常識人くさいってゆうか。
だからロンの愛人ことテディ(タロン・エガートンむちむちだった)もかなりイっちゃってるし。
そしてこの作品の余韻がすごかった理由の一つが音楽。
テーマ曲がトム・ハーディーやロンドンの街に合ってて映画を盛り立てててる気がした。
レジーが夜のロンドンを歩いてる後ろ姿が映った時に爆音でこの音楽がかかった時はたまらんかった。
早くDVDが欲しい!
来週も劇場に観に行ってしまうかも。